第22話「もちおの恩返し」

ナレーション

【惑星破壊まで、あと45分…。ホシツブを残し、先に進むクロヤナギともちお。

基地内部は迷路のような構造だ。

 

*****

 

 

※クロヤナギの顔のアップ

 

クロヤナギ「…道に…迷った…♡」

もちお「もちぃ…」

 

 

クロヤナギ「だって!いっぱい道があるんだもん!看板つけとけよぉ〜!!これは初見さん迷うって!納品とかどうすんの?あのひげメガネじじいでも分からんてー!」

 

※クロヤナギたちに近づく黒い影

 

黒い影「こっちだ…」

 

クロヤナギ・もちお「!?」※びっくりする

 

クロヤナギ「お前は……!さっきの挟まれてた兵士!」

もちお「も!?ち?」

 

※黒い影の正体は、先程助けた兵士だった

 

クロヤナギ「まさかお前、わいたちを倒しに…!!」

 

 

シュッ!シュ!シュッ…

※クロヤナギがシャドーボクシングをしようとした

 

兵士「違う。借りを返しにきただけだ」

 

クロヤナギ「なに?」

もちお「もち?」

 

兵士「お前たちは私を救ってくれた。その借りを返しにきた。装置のある部屋は、この道の先だ」

 

クロヤナギ「お前…そんなこと言って本当は罠…」

 

兵士「信じるか信じないかはお前たち次第だ。ただ…あの時、もうダメかと思った。私には以前の記憶はない。死をいつでも受け入れられる。そう思っていた…が、あの時、初めて死ぬのが怖いと思った。それを救ってくれたのは仲間ではなく、敵のお前たちだ..。だから借りを返す。それだけだ…」

※兵士の体は傷ついている。ここまでヨロケながら来たんだろう

 

もちお「もちぃ…」※もちおが兵士に近づき心配そうに見る

クロヤナギ「もちお!あぶなぃッ!……?」

 

兵士「心配してくれるのか?ふふ…大丈夫。これでも指揮官だ。そんなにヤワじゃない。それより早くいけ。間に合わなくなるぞ、あと破壊スタートまで30分だ。破壊がスタートしたら誰にも止められん。。急げ…」※兵士はまた気を失った

 

・・・・・。

 

クロヤナギ「よし!いくぞ!もちお!最終決戦だ!」

もちお「だち!!」

 

※兵士が教えてくれた道をクロヤナギともちおが走ってすすむ

 

 

※暗転する

 

 

クロヤナギ「はぁ…はぁ…つ、ついた。。この部屋だ…」※息があがっている

 

※クロヤナギともちおの前には大きな扉がある

 

もちお「もちぃ…もちぃ…」※息があがっている

 

 

※大きな扉の横に壁が崩れて開いた穴を見つけた

 

 

クロヤナギ「よし!ここから潜入だ!」

もちお「もちもち…」

 

※クロヤナギともちおが四つん這いになって穴をくぐると大きな空間が広がっていて、大きな女の声が聞こえた

 

※クロヤナギともちおは、バレないように物陰に隠れて隙間から2人で様子を覗いた。見える奥には大きいタイマーの付いた破壊装置らしき機械、そして…

 

!?!!

 

クロヤナギ「アース!!」

もちお「もちち!!」

 

※暗転する

 

ナレーション

【 DB惑星海賊基地 深層部 】