第18話「もちおの事情」

【ナレーション

アース突入 3時間後。DB惑星海賊基地入口前。惑星崩壊まで...あと2時間。

 

 

・・・・・

 

 

ゴゴ..ジジ...ビュびゅーーーーーーーーーーーーーん!!!!

*壊れかけたUFOが飛んでくる音

 

ギッギ…ギっ!…

※UFOがきしんでいる

 

ギッ…ギ…ブシューーーーー

※風を巻き上げながらUFOが着陸する

※UFOから煙が出ている

※外装の部品がいくつか転がり落ちる

 

ウィン…プシューーー…

※UFOのハッチが開く

 

………

 

クロヤナギ「シュッ!シュ!シュッ!シュ!」

もちお「チュ!チュッ!シュ!チュもち!」

※シャドーボクシングをしながらクロヤナギともちおがUFOから降りてくる

 

クロヤナギ「シュ!シュッ!シューー!……あれ?」

もちお「もち?」

 

※クロヤナギ・もちおが辺りを見回す

 

クロヤナギ「あれ?」

もちお「もち?」

クロヤナギ「……兵士がみんな倒れてる?」

もちお「もーち?」

 

※辺りは、全ての兵士が倒れている。基地の入口は壊され、煙が上がっている

 

クロヤナギ「なんだ?!どうなってんだ?あのデカい猫ロボがやったのか?アースがやったのか?」

もちお「もちちー?」

 

クロヤナギ「どちらにしてもすげーな」

 

※クロヤナギがもちおの頭を撫でる

 

クロヤナギ「わいたちのボクシングを出すまでもなかったな!」※ニンマリ

もちお「もちぃ」※ニンマリ

 

クロヤナギ「それはさておき!中にいくか!もうアースがみんな倒して終わってるかも〜♬」

もちお「♬

 

※DB惑星海賊基地入口

 

パラパラ…パラ…

※瓦礫がところどころで崩れている

 

クロヤナギ「……なんか…静かだな…。みんなどこいっちゃったんだ??アースは…?」

 

※壊れた入口に入ると、もちおが何かに気づく

 

もちお「もちち!」

※もちおが指差す方には、瓦礫に足を挟まれた兵士がいた

 

 

兵士「ぐ…ぐ…ぐ…た…たすけ…」

※意識はもうろうとしているようだ

 

※もちおが兵士にかけよる。それを追ってクロヤナギもかけよる

 

もちお「もち…」

クロヤナギ「……ぐぅ…ケッ!悪いことするからバチが当たったんだぞ!知らね!…いくぞ!もちお!」

 

※クロヤナギがもちおの手を引っ張るがもちおが動かない

もちお「も…ちぃ…」※悲しそうな目をする

クロヤナギ「くっ!…もちお!こいつら悪もんなんだぞ!こいつらのせいで、地球もアースもみんな…!」

もちお「もち…いーー」※もちおの目が涙で溢れる

 

………。

 

クロヤナギ「わかった!わかった!…ケッ!助けるんだろ!わかったわかった!」

もちお「もちぃー!」※嬉しそうなもちお

 

※クロヤナギともちおは力を合わせて、兵士にかぶさる瓦礫をどかし、兵士を引っ張り出した

 

クロヤナギ「…よっし!これでよしだな!」

 

兵士「ありが…と…」

※兵士は安堵したのか、気を失った

 

クロヤナギ「まったく…!敵を助けるとは、、」

もちお「もち!」

クロヤナギ「…さすが俺の子分よ!立派立派♬」※もちおを撫でながらニンマリ

 

クロヤナギ「さてと…奥へすすむか!」

もちお「だち!」