第11話「逃走は負けの味?」

【ナレーション

2023年4月2日  Re.Bell ノーマルリバー黒池店。

DB惑星海賊基地からなんとか逃げることができたアースたち…..。

傷ついた体でRe.Bellに戻ってきた。

全員の表情は暗く、言葉を交わすことなく床に座った….。

 

くぅーー!負けて悔しいけど、みんな無事でよかったヨォ〜涙

あ...そんな空気じゃないか…..。

 

・・・・・

 

クロヤナギ「……。」*うつむいている

アース「……。」*うつむいている

もちお「…..も...ち」※もちおは泣きそうな表情

 

クロヤナギが立ち上がり、アースの横に。

 

クロヤナギ「アース。。大じょ….」

 

アース「なんで逃げたの!ホシツブが!・・ホシツブが捕まっちゃったんだよ!!助けたかったのに!...なんで?!」

※やり場のない怒りでちょっと声をあらげた。

 

クロヤナギ「・・!!だって!あのままだとやられてたぞ!アースだって勝ち目がないの分かってただろ!」

※ちょっと強めな口調で

 

もちお「ひぎぃ...」*泣きそう

クロヤナギ「あ!もち ごめん」*もちおを撫でてたかいたかいする

 

アース「…..ごめん」

クロヤナギ「あ….ごめん」

 

※クロヤナギが飛び上がる

 

クロヤナギ「まあ!クヨクヨしてても仕方ない!今は寝て!また明日考えようぜ!」

クロヤナギ「あいつらをバッタバッタと倒す方法を!」*シャドーボクシングしながら

 

アース「そうだね!今は寝て!笑 また明日考えよう!」

もちお「もちぃーー!」*ニコニコ

 

muri「muriです。勝算はほとんどありません。惑星破壊まであと24時間を切りました。。この時間でも地球の夜が明けないのは、惑星破壊装置、最終段階の影響です」

 

クロヤナギ・アース・もちお「!!!..........。」*びっくりしてシュンとなる

 

muri「ただ、、もともと勝算の低い戦いなのに基地内部まで到達できました。計算外です。何か手立てがないか至急解析してみましょう」

 

クロヤナギ「お!そうこなくっちゃ!たのむぜ!muriーーー♫」*喜ぶクロヤナギともちお

 

アース「だね!♫」*笑顔だけどどこか暗い表情

 

クロヤナギ「さあ!寝っか!」*もちおはうつらうつらしてる

アース「うん!おやすみ!クロヤナギ、もちお」

 

クロヤナギ「おやすー」

もちお「もちー」

 

※クロヤナギの視点になり、瞼が閉じる映像

 

真っ暗。

 

※全体の視点に切り替わる

 

※クロヤナギともちおは寝ている

 

もちお「すぅ..すぅ..zzz」

クロヤナギ「くくぅくぅ…すぴぃ..zzz」

 

・・・・・

 

※すぐアースだけ目を覚ます

 

アース「・・muri。無理だよね….。」

Muri「・・・。勝てる可能性はかなり低いかと….。」

 

アース「元気づけてくれたんだよね。ありがとう。」

※アースが立ち上がる

 

muri「やはり1人で向かうのですか?」

 

アース「うん。ホシツブも助けるし、地球も救う。クロヤナギやもちおは巻き込めない。これは宇宙警察の仕事だし!」

 

muri「死ぬとしても….ですか?」

 

アース「やるだけやってみる。負けて死ぬより、ここでやらずに逃げた方が100倍くるしいし、一生後悔する!」

 

muri「私には理解できません。死ぬ確率が高いのに、全宇宙から見ればミクロな一つの惑星のために、命をかける理由が、そこにあるのですか?」

 

アース「・・わかんない….。でもクロヤナギやもちおが大好き!クロヤナギやもちおが大好きな地球人が大好き!それが理由!」

 

アース「muriにはわかんないよね!こんなバカみたいな考え」

 

Muri「muri…..ではありません。私のシステム以外の部分で理解できると信号が出ています。私・・壊れているかもですね」

 

アース「ふふふ」*アースが小声で笑う

muri「ふふふ」*muriが小声で笑う

 

 

muri「アース。提案があります」

 

アース「??!」

 

※暗転する