第5話「お騒がせなお部屋さがしは、地球で!」

ナレーション

日進市のショッピングモール ノーマルリバー黒池 1階 Re.Bell -リベル- に降り立ったアースたち。

そこには不思議な生き物 クロヤナギともちおがいた。

お互いの状況をなんとなく掴んだアースたちはほっとひと息。ふぅー・・

アースとクロヤナギが仲良く話している背後から黒い影が・・・

 

・・・・・

 

*近づく黒い影が

・・・・!!!!

 

ホシツブ「にぎゃーーーー!!なんか楽しそうな感じになぁってーますねーー・・」*黒い影の正体は。ホシツブともちおだった。

もちお「もちち。むにょむにょ」

※もちおのよだれだらけのホシツブ

 

ホシツブ「いいかげん離しなさい!」

※もちおから離れるホシツブ

 

ホシツブ「まぁったくぅ、酷い目にあった。この私をむにょむにょするなんて、親父にもむにょむにょされたことないのに…(アムロ風)ブツクサ…ブツクサ」

アース「案外、嬉しかったりして?」

ホシツブ「んなわけないでしょ!ただ…」

アース「ただ?」

※ホシツブの心の声 : 案外…むにょむにょありだな…

※顔を横に振るホシツブ

ホシツブ「なんでもありません!アースちゃん、たしかに緊急事態ですが、犯人の情報もとれない、宇宙船も動かないんじゃあ、どうしようもないですね!しばらくこの野蛮な星にやっかいになるしか…」

 

アース「野蛮な星じゃなくて地球」

ホシツブ「はいはい。地球ですね!」

 

アース「どこを拠点にする?そうだ!リベルを拠点にしない?素敵なアイテムいっぱいあるしぃ〜♡クロヤナギももちおいるし〜♬」

ホシツブ「そうですね…嫌!絶対イヤ!って言いたいですが、状況を考えると、ここが安心かもしれません。黒ダヌキもむにょもちもいますがね、、」

※クロヤナギたちを睨むホシツブ。クロヤナギたちはそれぞれ自由に遊んで見てない。

 

ホシツブ「くっ!!」

 

アース「じゃあ決定ー!♪」

クロヤナギ「ちょっ!ちょ!そんな勝手に決めやがって!わいたちは夜だけだから大丈夫だけど、お前らは目立つから!あのひげじじいメガネがびっくりする!」

ホシツブ「それは大丈夫です。私たちも夜だけ動けるようにします」

クロヤナギ「ん?どうやって?」

 

ホシツブ「あなたたちの構造はどうか分かりませんが、我々は擬態という機能を使うことができます。質量の違う物には擬態できませんが、等身大の絵…とかなら擬態できます。どこか大きな絵を飾れる場所はありませんか?黒ダヌキ?」

 

クロヤナギ「くっ!いちいちムカつくやつだなぁ……お!いいところがあるぞ!もうひとつのリベルのお店だ!うちのmi-ma-が壁画を描くって言ってた!」

アース「わぁお!ピッタリなタイミング♡」

 

ホシツブ「了解です。そこに擬態しましょう。絵は変わってもmi-ma-さんの記憶を操作すれば大丈夫でしょう」

※クロヤナギともちおがビクっとなる

クロヤナギ「操作…mi-ma-……ごめんちゃす♡」

※クロヤナギともちおがてへって感じ

 

※アースが腰のベルマークを起動させる

 

アース「場所は「栄メルパ」、ここね!…OK!じゃあいってくる!」

クロヤナギ「おう……。アース…もうここには来ないのか?」

もちお「もちぃ…?」

※クロヤナギともちおがモジモジしながら

 

アース「ふふ、毎日くるわよ!だってまだまだ見たいし話が聞きたいもん♡」

※クロヤナギともちおが超笑顔に

クロヤナギ「そうか!…ふん!やっかいな奴だぜ!しゃーねーなぁ!」

もちお「もちちちー!」

アース「可愛いツンデレ(笑) じゃあまた今夜ー!」

※手をふるクロヤナギともちお

 

※ホシツブが振り返りかっこいい顔で

ホシツブ「グッナイ!黒ダヌキ、むにょもち!」

※既にクロヤナギももちおも遊びに行っていない。

 

ホシツブ「くっ!!」

 

ナレーション

こうして、アース、ホシツブ、muriとクロヤナギ、もちおが出会った。

この出会いが地球の運命を大きく変えることになるとは、この時、まだ誰も知らない。あのひげメガネじじいですら…。いや…ひげメガネじじいならもしくは…。

 

それからアースとホシツブは、名古屋栄のリベルの壁画に擬態した。

壁画から見る街はたくさんの地球人で溢れかえっており、アースたちを驚かせた。

たくさんの地球人、たくさんの人の感情と表情…アースたちは、ワクワクな感情の中によぎる不安を感じていた。惑星破壊…たくさんの悲しみを生む、とてつもない重罪。誰がそんなことを…。何故ワープホールが?みんなは無事なのか?…

正義感の強いアースは、明るい表情の裏に何もできない自分に苛立ちを覚えていた。

まさか…この地球が巻き込まれるとも知らずに…。